ロート製薬は、世界中の人々の「見える喜び」をサポートする活動の一環として、取引先17社と共同で、売り上げの一部をアジア、アフリカを始めとした白内障治療や診断などの眼科医療の支援活動に寄付したことを明らかにした。

この活動は2016年10月より第1期がスタートし、ロート製薬と小売業の取引先が一体となり「ソーシャルパートナー」として、ビジネスの枠を超えて、社会貢献活動を一緒に行うといった取り組みだ。第4期では、ソーシャルパートナー17社の19年11月~20年3月までの目薬の売り上げの一部、87万6465円と同額をロート製薬がマッチングし、合計175万2930円を国際眼科支援活動を行う団体に寄付した。

ソーシャルパートナー賛同取引先(五十音順)<第4期:2019年11月1日~20年3月31日>

 

世界の失明原因の1位は白内障で、現在数千万人が失明状態にあると考えられているという。日本では手術治療が進歩し、白内障による失明率は低いが、世界的にみると発展途上国では、貧困だけでなく、医療従事者や設備不足により適切な検診や診断がされていないことや、手術技術が低いため、治療ができないという理由で多くの人が白内障で視力を失っている現状がある。

そうしたなか、ロート製薬はこれまでも、アジア各国での無償眼科検診や治療の支援、白内障治療用眼内レンズの無償提供、現地の眼科医の育成などのサポートを行ってきたが、限定的なものだった。そこで、こうした活動をさらに広めるため、取引先に声を掛け、17社の取引先から「ソーシャルパートナー」として、共同で支援活動を行うことに賛同を得ることができ、今に至る。ロート製薬は、ヘルスケア産業として、この支援活動に使命感と誇りを持ち、継続的な活動を実施していく考えだ。