ファンケルは5月12日から、自社のECサイト「ファンケル オンライン」(https://www.fancl.co.jp/)で不織布マスクの販売を開始する。

中国国内の健康食品の販売代理店である中国の国有企業、中国国際医薬衛生有限公司(本社・中国北京市、李粲総経理、以下:国薬国際)から調達した50枚入の不織布マスク3種類をファンケルの会員および一般消費者に向け販売。6月30日の注文までは送料をファンケルが負担するとしている。また販売にあたっては事前登録制などを導入、できるだけ多くの消費者に届けられるようにする。

販売するのは「不織布マスク 大人用(サイズ:175×95ミリメートル)」(50枚入・3590円)、「不織布マスク 女性・子供用(145×95ミリメートル)」(50枚入・3590円)、「不織布マスク 大人用中国語パッケージ(175×95ミリメートル・個包装)」(50枚入・3190円)の3種類(価格は全て税込み)。国際的なマスクの争奪戦や原料資材の高騰で、原価が上がっていることを受けての販売価格となっている。

会員には、5月12日から順次メールなどで「不織布マスク 大人用」「不織布マスク 女性・子供用」の販売開始を案内し、注文を受け付ける。一般消費者には、5月12日午前10時から「不織布マスク大人用 中国語パッケージ」の事前登録の受付を開始。注文可能となった時点で登録したメールアドレスに連絡が入る仕組みだ。

今回のマスクの販売に加え、同社は医療機関で不足している高機能マスク1万枚を、厚生労働省の新型コロナウイルス対策本部に寄贈。また子供を預かる保育所施設の安心・安全のため、保育所の全国団体である社会福祉法人日本保育協会に、不織布マスク10万枚を寄贈する。

日本保育協会への寄贈にあたっては、ファンケルの従業員2613人が社会貢献への活用のために毎月積み立てている「もっと何かできるはず基金」から100万円を寄付し、不足分を同社が拠出。同社従業員も数多く利用している保育の現場への支援を通じて、保育士と子供、子供を預ける保護者を支援し、感謝の気持ちを表す。お客からも、製品の購入時に付与している1ポイント=1円の寄付を募り、500ポイントから受け付けているほか、株主優待にも①100~200株未満は3000円②200株以上は6000円――のマスク寄付を新設して、寄付の賛同を募る。集めた寄付は、1カ月ごとにまとめて、翌月中旬には医療機関などへマスクを届ける予定だ。