フマキラーでは、新型コロナウイルスへのウイルス不活化試験を外部研究機関(国立大学法人広島大学大学院医系科学研究科ウイルス学研究室)にて実施し、製品3品「フマキラー キッチン用アルコール除菌スプレー」「アルコール除菌プレミアム ウイルシャット」「ウイルシャット ノンアルコール除菌プレミアム」について、新型コロナウイルスの不活化効果を2020年4月21日に確認した。同商品では商品特性上、手指にかかることも想定し、肌へのやさしさを追求した商品づくりを行っている。フマキラーでは新型コロナウイルス流行の影響により、商品が品薄になっている状態であることから、現在、安定的な製品の供給に向け数倍の増産体制を取っている。また、他の同社商品についても確認試験を予定しており、試験結果が出来次第発表を予定している。

【効果を確認した製品】(左から)
・フマキラー キッチン用アルコール除菌スプレー(アルコール濃度 49v/v%)
・アルコール除菌プレミアム ウイルシャット(アルコール濃度 63v/v%)
・ウイルシャット ノンアルコール除菌プレミアム(アルコール不使用)

【効果が確認された製品について】
〇フマキラー キッチン用アルコール除菌スプレー製品詳細へ
手指消毒剤と同じアルコールを使用し、天然抗菌成分GSE(グレープフルーツ種子エキス)の添加と、pHを弱酸性にしていることで効力の増加をはかっています。アルコールだけでは効きにくいノンエンベロープウイルスにも 49v/v% アルコールでも効果を発揮。

〇アルコール除菌プレミアム ウイルシャット製品詳細へ
発酵アルコールとアルカリイオン水、天然抗菌成分GSE(グレープフルーツ種子エキス)の3つの力で、アルコールだけでは効きにくいウイルスをすばやく強力に除去。

〇ウイルシャット ノンアルコール除菌プレミアム製品詳細へ
天然抗菌成分GSE(グレープフルーツ種子エキス)に、除菌・抗菌効果をサポートするアルカリ成分を組み合わせたパワフル処方なので、ノンアルコール処方でありながら、エンベロープウイルスにもノンエンベロープウイルスにも効果を発揮。

※エンベロープウイルスとは脂質などで構成された膜を持つウイルスであり、この膜がアルコールにより溶解されるため、一般的にアルコールが効きやすいウイルスだ。※ノンエンベロープウイルスとは、膜構造を持たずタンパク質の殻に覆われたウイルスであり、一般的にアルコールが効きにくいウイルス。ノロウイルスやロタウイルスなどはノンエンベロープウイルスとなる。

【ウイルス不活化試験(TCID50法による確認)】
試験内容:当社製品3品に対して新型コロナウイルスの不活化効果を調べた。
試験方法概要:
<供試ウイルス> 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2 分離株)
<方法>
①試験品 0.9 mL にウイルス液 0.1 mL を混合し、10 秒作用させた。
②作用後、混合液から 0.05 mL 採取し、培地で 100 倍程度に希釈して作用を停止させた。
③②の液を感染価測定用試料の原液としてTCID50法で感染価を測定した。対照(ブランク)の感染価は 3.6 × 106 TCID50/mL であった。

試験結果:
試験品 感染価
(TCID50/mL)
減少率
フマキラー キッチン用アルコール除菌スプレー < 6.3 × 102 99.9%以上
アルコール除菌プレミアムウイルシャット < 6.3 × 102 99.9%以上
ウイルシャットノンアルコール除菌プレミアム < 6.3 × 102 99.9%以上

減少率(%):100―(各試験品作用後の感染価/対照感染価)× 100
試験品3品において、検出限界の99.9%以上の不活化効果を発揮しており、感染価を大幅に低減させることが確認された。