フマキラーは2019年1月18日、2019年度政策共有会(新製品発表会)をベルサール日本橋で開催した。2019年度は「PRIDE」をテーマに、「本物のモノづくり」、「日本、世界を守る」、「殺虫剤市場を牽引」の3つのプライドで新製品を提案する。「本物のモノづくり」では害虫による被害の対策として特定外来生物「ヒアリ」、「ヒトスジシマカ」が媒介するテング熱、「マダニ」「セアカゴケグモ」などの害虫による脅威に対し、感染症の不安に応えるプレミアムシリーズを強化する。

また2018年の殺虫剤市場が猛暑の影響から昨年対比93%と市場が落ち込むなかで、同社の殺虫剤用品は同97%と業界ナンバーワンの4連連続の伸長率となった。その一方で家庭用部門は、「キッチン用アルコール除菌スプレー」「シューズの気持ちプレミアム」「アレルシャット」などが寄与して同127%と大きく伸長した。大下宣生副社長は、「不本意な1年となったが、市場を創造拡大することが当社の使命です」と力強く語った。2019年度は天候に左右されないカテゴリー提案と画期的な新製品の導入で市場の創造・拡大につなげていく狙いだ。

フマキラー大下宣生副社長

今年4月発売予定の注目の新製品はダニ用殺虫剤「ダニよけ桃のチカラ」「ダニフマキラー」。スプレーするだけで駆除効果はもちろん、2カ月間屋内のダニ類(ヒョウヒダニ、コナダニ、ツメダニ)の増殖を抑える予防効果も発揮する。また持ちやすいトリガーの採用でふとん、たたみ、カーペットなど広い範囲にもムラなくスプレーする。「ダニよけ桃のチカラ」ではエステーが協力して桃の香りを実現した。