ファンケルの完全子会社の「ファンケル美健」は、需要が拡大している「マイルドクレンジング オイル」専用の生産工場を千葉県流山市に新設し、3月4日から稼働した。約20年ぶりの工場の新設で、年間1200万本の生産が可能となる。今後の需要増に対応して、売り上げのさらなる伸長を目指す。

「マイルドクレンジング オイル」は、1997年に発売。2017年にリニューアル発売して以降は、3秒に1本売れており(17年11月~19年12月末の期間)、ファンケルの主力製品に成長した。近年では、日本国内だけではなく、海外からの購入も増えており、利用者が世界に拡大している。今後の需要も見据えて、大量生産が可能な専用の工場が必要と考え、新たに設立することに至った、

新工場には3トンの容量を有した製造釜を2台導入した。同サイズの製造釜を導入するのはファンケルでは初めてとなる。また、既存生産ラインの3倍の能力を有する高速充填包装ラインを導入し、現在の約1.3倍となる年間1200万本の「マイルドクレンジング オイル」が生産できる工場とした。今後、生産ラインの増設などにより、最大で年間2400万本の生産が可能。

さらに、これまで3工場で行っていた生産を専用工場に集約することにより、生産コストの削減と、現存の工場の余力を創出し、他製品の生産量を増加させる。工場全体で、現在のファンケルグループの化粧品事業の1.3~1.4倍程度の売上増にまで対応できる見込みだ。

〈マイルドクレンジング オイル専用生産工場の概要〉

正式名称:ファンケル美健 千葉工場 6号館

所在地:千葉県流山市西深井1028-31

敷地面積:1861㎡(563坪)

延床面積:2403㎡(727坪)

建物階数:地上3階