クラフトビールを醸造している浜松アクトビールコーポレーション(静岡県浜松市)は、OKIデータが昨年春に発売した卓上型カラーLEDラベルプリンター「Pro1040」の導入を始めた。同機を瓶ビールの銘柄ラベル作成用に活用し、同社初の瓶ビールの販売を昨年11月から広げている。
浜松アクトビールは、浜松市で地ビールレストラン「マイン・シュロス」を運営しており、そのメニューの一つである地ビール「フリッシュピルス」は、昨年一月横浜で開催されたクラフトビールの祭典「ジャパンブルワーズカップ」のピルスナー部門で第二位に選出された。同社では、「このビールをきっかけに当社の地ビールを外販し、浜松に多くの方に来ていただくとともに、これまで行っていなかった瓶ビール販売への挑戦を決意しました」と意気込む。
浜松アクトビールの地ビール銘柄ラベルを「Pro1040」で印刷
同社は「フリッシュピルス」の他にも四種類の地ビールを醸造。この瓶ビールの販売にあたっては、様々な種類のラベルを商品の売れ行きに合わせて製作したかったことから、外注ではなく、内製できるラベルプリンターの購入を検討してきた。ただ、「インクジェットプリンターでは冷却したボトルが常温下にさらされることにより結露が発生し紙がにじむ」、「サーマルプリンターでは瓶同士の摩擦による黒ずみが発生する」などの懸念があった。
これらの課題解決につながるOKIデータの「Pro1040」を導入。「Pro1040」は、対候性・耐水性・耐擦過性に優れているトナー方式を採用。そのため銘柄ラベルに使用される合成紙や透明フィルム(PET)などを基材とした様々な粘着ロールラベル紙に印刷が可能で、黒ずみの原因となる感熱紙を使わず印刷できる。印刷会社へ外注する場合とは異なり、必要枚数に応じたラベル印刷を小ロットでできることも導入の大きな理由となった。
浜松アクトビールはラベルプリンターの導入によって、小ロット印刷の利点を活かし、父の日や結婚式など用途に合ったオリジナルラベルの瓶ビール注文にも対応していくなどの新事業拡大を図る。OKIデータでは、今後も独自のLEDプリンター技術で様々な製造・流通現場の課題を解決し、新しい挑戦を行う企業を応援していく。
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