地方都市の女性が1500円のヘアケアを愛用

「中国地方都市の化粧人口が増え始め、欧米や韓国、中国の企業が攻勢をかけている」。中国大手EC企業の幹部がこのような警鐘を鳴らすのは、日本ブランドの動きが鈍く、先手を奪われているからだ。

中国・上海から新幹線で、わずか1時間強。浙江省紹興市の諸曁は、典型的な中国の地方都市(5線都市)である。駅前は閑散としているが、車で20分ほど走ると、近代的なマンションやショッピングモールが現れる。中心部の小さな化粧品販売店の棚には、SHISEIDO、コスメデコルテ、エリクシール、イプサ、ファンケルなどの化粧品が並ぶ。20代前半の女性経営者に聞くと、お客は店内で商品を試し、気に入ったものを注文。その後、大阪のビジネスパートナーが日本で商品を購入し、郵送してくれるという。当然、メーカーの正規取引店ではないが、この店の存在は、地方にも日本ブランドの需要が広がっていることを示唆している。

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