最新の「研究」「商品開発」「マーケティング」が一堂に会する第10回化粧品開発展が、2020年1月20〜22日の3日間、幕張メッセにおいて開催される。化粧品の製造開発に関わる新技術や、最新の業界トレンドなどを学ぶことができる国内最大級のイベントとして注目される。同時開催している第8回国際化粧品展と第3回美容・健康食品EXPOを合わせると、30の国と地域から880社が出展。今回も盛り上がりが期待できる。

化粧品開発展には、化粧品製造にかかわる企業が多数出展。原料・添加剤、OEM・ODM、容器・パッケージ、研究・試験、販促ソリューション、化粧用具、物流ソリューション、撹拌・乳化・造粒機器の各ゾーンを設置する。OEM・ODMゾーンでは、日本コルマー、ピカソ美化学研究所、コスメテックジャパン、エア・ウォーター・ゾル、東陽化成といった、日本の化粧品業界の製造分野を支える企業が今回も多く出展。業界内外の大きなイベントを控える20年にどういった提案を進めていくか、各社の展示に力も入りそうだ。


同イベントは、魅力的なセミナーや講演も基調講演を行うことで定評がある。今回の基調講演では、ポーラの横手喜一社長が「ポーラ お客様と共創する体験型パーソナライズドコスメから広がる未来」、アテニアの斎藤智子社長が「15万人のファンコミュニティから生まれる、新時代の商品開発〜V字回復を実現したD2Cマーケティング〜」のテーマでそれぞれ講演。毎年立ち見であふれ返る基調講演だが、特徴的なビジネスモデルでも注目される両社の取り組みのエッセンスを知ることができそうだ。

特別講演でも連日注目のプログラムを設置している。初日には、「巨大市場!中国化粧品マーケットの最新動向」と題し、化粧品マーケティングのソフィアリンクスが中国の3名のKOLと対談セッションを実施する。そのほかにも、アイスタイルの吉松徹郎社長が「アットコスメが見る生活者のいま」で、「ビューティサイエンスの庭」を主宰する岡部美代治氏が「化粧品トレンドの最新動向と展望〜新作コスメの傾向からひも解く〜」で、化粧品の最新トレンドと今後の展望に関して登壇する。

OEM分野では、トキワの日比野仁美社長が「米国市場開拓を中心としたグローバル戦略と競争力のある容器開発」のテーマで講演。一貫して欧米でのプレゼンス拡大に注力してきた同社の戦略の一端を垣間見ることができそうだ。

2日目は、「メディアコミュニケーションのこれまでとこれから」の大テーマで、資生堂ジャパンメディア統括部の小出誠エグゼクティブマネージャーが登壇するほか、「愛され続けるブランドは、どのようにして生まれたのか?」の切り口で、アサヒ飲料マーケティング本部マーケティング二部の南川元司部長が「アサヒ飲料が展開するブランドマーケティング」、牛乳石鹼共進社マーケティング部の上野正雄部長が「ロングセラー赤箱のリブランディング・熱烈なファンづくり」について、それぞれ語る。

そのほか、世界の潮流を知るヒントとなるであろうワイズアンドパートナーズの共同創業者である結城彩子COOによる「J-Beauty:なぜいまアメリカに進出すべきなのか」、ユーロモニターインターナショナルの五来祐里リサーチアナリストによる「化粧品業界における世界の小売トレンド」といったセミナーも開催される。海外展開というと、現状では中国、アジア圏に注目が集まっているが、改めて欧米のトレンドを知ることで、新しい発見につながるかもしれない。

出展社による無料セミナーでは、アカデミックフォーラム、最新原料、オリジナル化粧品開発、化粧品パッケージ、化粧品販売促進、出展社による製品・技術などさまざまなセミナーが実施される予定だ。企業や研究機関、大学の研究室などによる、企業の製造現場の事例を交えたセミナーや、研究機関による化粧に応用できる最新技術のセミナーなど必聴のプログラムも多く実施される。


関連分野それぞれの展示会との同時開催を重ね、化粧品、ヘルスケアに関する総合イベントとして注目度はさらに高まっている。業界関係者なら必ず訪れたいイベントだ。

なお化粧品開発展は、今年から東京、大阪の2カ所で年2回開催される予定だ。第10回化粧品開発展の詳細については下記まで。

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http://www.cosme-i.jp