資生堂、ユニ・チャーム、ライオンの3社は、共同配送による環境負荷や小売業務負荷低減の取り組みにおいて、12月13日に開催された「令和元年度 グリーン物流パートナーシップ会議優良事業者表彰」の「経済産業大臣表彰」を受賞した。また、同取り組みは、物流関係会社のトランコム、日立物流ソフトウェアの協力を得ており、5社での共同受賞となる。

今回の受賞は、店頭用販促物の共同配送について、資生堂、ユニ・チャーム、ライオン3社が、物流関係会社2社と連携して、共通の管理システムの構築、物流センターの統合、梱包用段ボールサイズの標準化に取り組んだことにより、CO2排出量を削減(年間換算266.5トン)したこと、また、販促物設置対象店の精度を向上させ、誤配送によるロスの削減、視認性を高めた共通段ボールの採用による店舗バックヤードでの探索作業・紛失ロス削減など、環境負荷や小売業務負荷低減に貢献したことが評価された。

物流業界は、ドライバー不足や物流費の上昇、CO2の削減など、さまざまな課題を抱えている。今後も5社は、連携を強化するとともに、パートナーとなり得る企業と幅広く取り組むことで持続可能な物流体系を構築し、社会の課題解決に貢献していく考えだ。