韓国は、前年同月比58.1%減の20万1200人であった。最近の日韓情勢もあり減便や運休による航空座席供給量の減少や訪日旅行を控える動きが発生していることに加え、韓中関係の改善による中国への渡航需要の回復や旅行先として、ベトナムが人気になるなど海外渡航先が多様化している。韓国経済が低迷していることもあり、訪日者数の前年同月比は大幅に減少した。

中国は、前年同月比25.5%増の81万9100人で、9月として過去最高を記録。新規就航や増便による航空座席供給量の増加に加え、1月から開始した個人査証の発給要件緩和の効果や昨年は台風第21号の影響による関西空港の閉鎖に伴う航空便の欠航等があったこともあり、訪日者数の前年同月比は好調な伸びを記録した。

台湾は、前年同月比14.3%増の37万6200人で、9月として過去最高を記録。地方への新規就航や増便、チャーター便の運航による航空座席供給量の増加に加え、昨年発生した台風第21号の影響等による訪日者数減少の反動や航空会社のストライキに起因する航空運賃の値下げの影響があり、訪日者数の前年同月比は2桁の伸びを記録した。

香港は、前年同月23.6%増の15万5900人であった。大規模デモ等抗議活動の影響や台湾、タイ等安価に楽しめる旅行先が好評であるものの、増便等による航空座席供給量の増加や昨年発生した台風第21号の影響等による訪日者数減少の反動もあり、訪日者数の前年同月比は好調な伸びを記録した。