関西を中心とするドラッグストアチェーンのキリン堂ホールディングスは10月16日、2019年2月期第2四半期決算を発表した。

連結の売上高は前期比2.2%増の650億3500万円、営業利益は10.2%増の8億4700万円だった。新店が好調だったことと、HBC商材を中心に粗利が改善したことで増収増益を果たした。一方、既存店売上高が客数減少により0.5%減となったことで、計画比は下回った。経常利益は12.5%増の12億9000万円、純利益は9.4%増の6億9600万円となり、前年比・計画比ともに上回った。

既存店の客足減少の主な原因は、販促における日替わり特売の縮小とチラシ配布エリアの変更。その他、猛暑によるシーズン品の不調、地震・台風などの災害も影響した。

下期は販促活動の見直しとともに既存店の活性化に注力し、客数回復を図る。またPB開発の強化によって、特にHBC分野でのPB構成比を高めたい考え。寺西豊彦社長は「『未病』をコンセプトにしたPBは我々の差別化の武器」と話し、高付加価値商品のリニューアルや新素材を取り入れた商品開発に力を入れるとした。

19年2月期の通期見通しは従来予想を据え置く。売上高は3.8%増の1315億円、経常利益は24.4%増の32億4000万円を見込んでいる。