ゴージョージャパンは、医薬品として日本で初めて承認規格外のアルコール濃度で有効性と安全性が認められ、承認を取得した手指殺菌・消毒剤「ピュレルアドバンスドフォーム」を9月下旬から出荷を開始する。これに先立ち、8月22日に記者発表会を開催した。

冒頭登壇した弘末公洋社長は、米国に本社を置くゴージョーの歴史を紹介するとともに、主力製品であるピュレルがUSA TODAYにより四半世紀の大発明の一つに選出されたことを紹介した。

手指衛生は、感染防止対策の基本で、特に医療施設においては、手指衛生の遵守率向上が医療関連感染のリスクを軽減するとされている。医療現場では、殺菌効果が高いアルコールベースの手指消毒剤の使用が推奨されており、医療従事者の手指消毒を徹底することが感染防止の重要な鍵となる。その一方で、アルコール製剤は皮膚に対する刺激が高いため、頻回に手指消毒を行なう医療従事者において手荒れを引き起こすことがあり、その解決策が課題になっていた。こうした背景を受け発売するのがピュレルアドバンスドフォームだ。

同製品は、ゴージョーがグローバル市場で長年培ってきた技術と臨床研究をもとに開発した独自処方が施されており、日本の承認規格よりも低いアルコール濃度72vol%にて有効性と安全性が認められ、医薬品として日本で初めて規格外のもので承認を取得した手指消毒剤。ピュレルアドバンスドフォームの発売により、手指消毒剤の課題であったアルコールによる手肌への刺激を低減し、独自の処方による保湿効果でより手荒れを防ぐことを可能にした。また、泡状にすることで、手からこぼれにくく、使用感も優れており、泡を目で確認しながら擦式消毒をおこなうことが可能だ。医療施設、介護・福祉施設を主なターゲット市場とし、手指消毒による感染防止対策をサポートしていく。

ゴージョージャパンは、手指衛生市場におけるジェル状手指消毒剤のパイオニアとして、日本市場でのスタンダードを築き上げてきた。現在、総合・大学病院をはじめ各種医療・福祉施設など幅広い施設において同社の手指消毒剤、ハンドソープ、スキンケア製品が採用されている。今回の新製品を市場に投入することで、手指衛生遵守率のさらなる向上をサポートし、健康で衛生的な環境づくりに貢献していく考えだ。