国内外の化粧品メーカーを対象として、化粧品・医薬部外品等のOEM/ODMを手掛けるピカソ美化学研究所は、主力工場の一つであるコスメパーク横浜ベイの施設内にOTC製品の生産に特化したエリアを構築。米国やカナダのレギュレーションでOTCに分類される製品の製造管理・品質管理体制を強化することで、多様化する顧客ニーズへの対応力を高めていく考えだ。

もともと同工場では、化粧品GMPとも呼ばれるISO22716を取得しており、高品質な化粧品および医薬部外品等の製造は可能であるが、日本国内の化粧品市場が成熟していることもあって、海外に成長機会を求める化粧品メーカーが増えてきている。特に日焼け止め製品に関しては、欧米で紫外線による発がん性が指摘されるなかで、その使用が推奨されていることもあり、消費者の日焼けケアの意識が高まっている。同社内におけるマーケティング戦略的にも有望な商材としての期待が高まっている。ただ、米国などではSPFを表示した日焼け止めはOTCに分類されるため、医薬品レベルの製造管理・品質管理を行うことが出来るソフト・ハードが整った工場(米国cGMPまたはそれとハーモナイズされたGMPに適合する工場)での生産が必須となっている。

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