ポーラは、顔立ちや肌の色を活かし、本人のなりたいイメージに仕上げた「魅力発揮メーク」は、自身のポジティブな感情を喚起し、初対面の相手に会う際の緊張を和らげるだけでなく、対人距離を縮める効果もあることを、表情解析と距離計測により確認したことを明らかにした。

同社の調査によると、初対面の相手に会う際に身だしなみで気を付けることとして、1位に「服装」、2位に「メーク」という結果が出ているほか、その際にどのようなメークを心掛けるかという質問への回答では、1位に「清潔感のある仕上がり」、2位に「失礼にあたらない仕上がり」、3位に「派手になりすぎない仕上がり」のメークを心掛ける人が多いことも分かっている。

今回実施した検証では、普段自身で行っているパターン化された「自己流メーク」と、個人の顔立ちや肌の色を活かしながら自身のなりたいイメージに仕上げた「魅力発揮メーク」では、それぞれ初対面の相手に会った際にどのような感情と行動の変化がみられるのかを、「表情解析」と「対面する相手と被験者間の距離」の2つを測定することで確認した。

表情解析(Valence分析)

n数:【魅力発揮メーク】=15(着席フェーズのみ14),【自己流メーク】=15

その結果、「魅力発揮メーク」の方が自身のポジティブな感情を喚起し、初対面の相手との円滑なコミュニケーションに寄与する可能性があることを見出した。

同社は、調査結果の検証をさらに進めるとともに、本研究の成果を今後のメークに関するサービスの開発・店頭での提案に活かしていく見通しだ。