サンスターグループ ヘルス&ビューティーカンパニーは、プラス帯電したカプセルに美白有効成分リノール酸Sを内包させて、より効率的に肌の内部へ届ける日本初の技術「リノール酸S内包プラスチャージナノカプセル」を開発したことを明らかにした。
リノール酸Sは同社が開発し、2001年に「メラニンの生成を抑制し、シミ、そばかすを防ぐ」医薬部外品の有効成分として厚生労働省から認可を取得した。
リノール酸Sは、メラニンを作る酵素であるチロシナーゼの分解を促進することでメラニンの産生を抑制し、シミ・そばかすを防ぐ効果が確認されているとともに、表皮のターンオーバーを促進し、スムーズにメラニンを排出する作用も期待できる。また、光・熱に対し不安定なリノール酸Sを、ナノトランスファーカプセル(多層のリン脂質膜でできたナノサイズのカプセル)に内包することで、安定的にじっくりと肌の内部へと届けられることを見出し、2005年にリノール酸S内包ナノトランスファーカプセルを配合した薬用美白美容液の商品化に成功した。
今回開発に成功した「リノール酸S内包プラスチャージナノカプセル」は、従来のナノトランスファーカプセルに内包されたリノール酸Sよりも酸化されにくくなっていることが実験にて確認されており、本技術はより効率的に美白有効成分リノール酸Sを肌の内部に届ける技術として期待できるものとなっている。