広島大学などの国際研究グループは、ヒト皮膚のコラーゲンについて、量や線維の形が変化する前に内部で起きる微細な構造変化を捉える解析手法を開発した。成人女性由来の腹部皮膚試料を用い、SHG/共焦点レーザー顕微鏡法や放射光真空紫外円二色性分光法など複数の分析技術を組み合わせ、同一試料でコラーゲン量、線維構造、超分子キラリティを解析。その結果、コラーゲン量が比較的保たれ、線維の明確な形態変化が現れていない領域でも、内部の超分子構造に変化が生じていることを確認した。従来の線維密度や形態観察では捉えにくい初期変化を評価できる可能性があり、皮膚老化や病変の理解、医薬品・化粧品開発への応用が期待される。成果は「ACS Nano」に掲載された。★

本研究で用いた多角的解析の概要
ヒト皮膚試料を用い、MultiD-QCL-VCD、SHG/共焦点レーザー顕微鏡法、SRVUVCDを組み合わせることで、コラーゲンの線維構造、密度、超分子キラリティを同一試料内で評価した
月刊『国際商業』2026年11月号掲載





















