ファンケルは、日常的に行われるクレンジングが肌に与える影響について研究を進め、肌の乾燥やつっぱり感の一因として、クレンジング剤に含まれる洗浄成分が角層内に過剰に入り込む「洗浄成分の過浸入」が関係していることを見いだした。
近年、肌への負担を軽減する「摩擦レス洗顔・クレンジング」への関心が高まっている中、同社が20~60代の女性984人を対象に実施した調査(2025年/インターネット調査)では、77%が「クレンジング時に必要なうるおいまで奪われてつっぱらないか」という乾燥による肌負担が気になると回答した。
この結果から、“こすらない”だけでは防ぎきれない肌への不安が、依然として多くの女性の間に存在していることが明らかになった。
こうした背景を受け同社は、肌のうるおいを守る「バリア機能」に対して洗浄成分がどう影響するのかを検証。その中で洗浄成分の「分子サイズ」に着目した。
同社は、肌のうるおいを守るためには、洗浄成分が角層の奥まで浸入しすぎないことが重要と考え、一般的な洗浄成分の約3倍サイズとなる独自設計の洗浄成分を開発。角層への影響を確認した。
肌表面の角層はわずか約0.02mm、食品用ラップとほぼ同じ薄さである。同社はこの角層をさらに1μm単位で詳細に解析し、洗浄成分がどこまで浸入するのかを検証した。
その結果、分子サイズによって角層への浸入の度合いに大きな違いがあることを確認した。
特に、分子サイズの小さい洗浄成分は角層の奥まで浸入しやすく、肌のバリア機能に影響を与えてしまう可能性が示された。これが、クレンジング後の乾燥やつっぱり感の一因と考えられる。
以上より、大きい分子サイズの洗浄成分は、メイク汚れがある肌表面にとどまり、角層深部には浸入しないことを実証した。
つまり、大きい分子サイズの洗浄成分は、肌のバリア機能に影響を与えにくいと考えられる。
同社はこの知見をもとに、さらに高い洗浄力を実現する研究を重ねてきた。その結果、落ちにくいメイクの被膜成分をすばやく溶かす仕組みや、毛穴の角栓をやわらかくして落としやすくする方法を見いだした。
これにより、肌のバリア機能に影響を与えずに、こすらずにメイク汚れとすばやくなじんで落とす「瞬時に落ちる高いクレンジング力」と、「確実な角栓ケア」を両立する独自の洗浄技術「セレクトクレンズテクノロジー」を確立した。同技術は26年4月発売の新商品にも応用している。
同社は今後も、「何を与えるか」と同時に「何を与えないか」という視点から、肌に不要なストレスをかけないスキンケア研究を進めていくとしている。


























