ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセスの日本法人であるランクセスは、2026年4月17日に「2026年度の活動に関する記者説明会」を開催。25年のグローバルの業績と活動、日本における活動、26年の事業計画について、米津潤一社長が説明した。
25年度のグローバルの状況では、欧州の化学産業は、産業競争環境の悪化、世界的な需要低迷、アジアからの低価格商品の流入、地政学的な不確実性といった「完全な嵐」の中にあったこともあり、ランクセスの25年業績は売上高が前年比11%減、EBITDAは同17%減と厳しい結果となった。
セグメントの状況は、コンシューマープロテクション部門は厳しい環境下で売上高が9%減となったがEBITDAは1%増と安定した収益を維持した。スペシャリティアディティブス部門は需要低迷と為替影響により、売り上げ、利益ともに減少。アドバンスト中間体部門は、アジアからの価格圧力とドイツ拠点の高コストにより、EBITDAが同39%減と大幅に減少した。
一方で、ウレタンシステム事業の売却により、事業再編を完了させ、負債削減が進んだ。今後も、生産ネットワークの最適化や、ドイツの管理部門を中心に約550人の人員削減などにより、年間1億ユーロ規模の運営コスト削減施策を進め、負債削減に取り組んでいく。
今後の事業戦略では、AIを活用した予測メンテナンスシステムの導入や、循環型原料を用いた持続可能な商品「スコープブルー」の展開を通じて、イノベーションを推進していく方針だ。
日本での事業活動においては、国内3拠点で9つのビジネスユニットを展開。25年度は価格競争が続く厳しい環境下でも、スペシャリティ市場への注力により売上高は前年の微増となった。
説明会では、化粧品新規原料「Cosmelin(コスメリン)エステル」も初披露。化粧品およびパーソナルケア商品向けの高品質・高性能な特殊エステルシリーズであるコスメリンは、高い生分解性(OECD 301準拠)を有し、持続可能な美容ソリューションを求める市場のニーズに対応する。シクロメチコンやジメチコンといったシリコーンの代替品として、使用感や機能を損なうことなく、より環境に優しい処方を可能にする。また、低刺激性・低コメド性(ニキビになりにくい)であり、敏感肌にも適しており、耐酸化性や耐加水分解性に優れ安定性が高いのも特徴だ。
「スキンケア、メイクアップ、サンケア、ヘアケア、ボディケアなど多様なカテゴリーでの活用が可能と期待している」(ランクセス)
























