ランクセスは2025年8月19日、ドイツ本国からランクセス本社取締役会メンバーで日本と含むアジア太平洋地域を統括するフーベルト・フィンク氏が来日。ランクセスの25年第2四半期業績および注力事業などについて説明した。

業績は、需要低迷とウレタン事業売却による利益の減少などの影響で減収減益。分野別では、コンシューマープロテクションでは製品ミックスの最適化と「FORWARD!」プログラムにより利益率は向上した。スペシャリティアディティブスは、建設業界の需要低迷とエネルギーコストの高騰が利益を圧迫した。アドバンスト中間体は、需要低迷とアジアからの価格圧力が業績を圧迫した。

ランクセスは、04年にバイエルグループから分離独立して以来、特殊化学品、中間体、コンシューマープロテクションの分野で世界的なリーディングカンパニーとしての地位を強化してきた。24年にはポリマー事業を売却することで真の特殊化学品メーカーへの変革を加速している。

また、説明会後のソリューションズデーでは、プレスツアーも実施。農業および食品・飲料、バッテリーおよび自動車、建築材料・塗料およびコーティング、化粧品およびパーソナルケア、電機・電子材料および半導体、持続可能性の六つの分野をテーマにランクセスの技術と製品ソリューションを総合的に紹介した。