Eコマースプラットフォーム「Qoo10(キューテン)」を運営するイーベイ・ジャパンは4月14日、韓国・ソウル市内で「2026 Qoo10 メガデビュー アワード」を開催し、2026年度の経営方針および新戦略を発表した。
同アワードは、25年にQoo10でデビューし、日本市場で成果を上げたビューティーブランドを表彰するもの。同社は同年3月、「企業価値1000億円規模の企業を20社、100億円規模の企業を100社育成する」との方針を掲げ、「Qoo10 Beauty支援プロジェクト」を始動。その中核施策として25年4月に開始した特設サイト「メガデビュー」は、新興ビューティーブランドの発掘と育成を目的とするプログラムで、開始から約1年間で累計200ブランドが参入した。
参加ブランドのうち94%に当たる188ブランドがKビューティーで占められ、同期間中の累計売上高は約35億円に到達。さらに51ブランドが四半期売り上げ1000万円を超えた他、メガデビュー参加後の平均売り上げは前年比15倍、月平均売り上げは7倍に伸長し、ショップフォロワー数も最大20倍に増加した。
イーベイ・ジャパンのグ・ジャヒョン社長は、受賞ブランドへの祝福とともに「『メガデビュー』は〝いかに新しいブランドの成長を支援できるか〟という問いからスタートしました。多くのブランドにさまざまな華々しい成果を上げていただく中、Qoo10として、単なる商品掲載の場ではなく、ブランドを見つけ、育て、定着させる成長インフラとしての基盤を築くことができた手ごたえを感じています」と語った。
26年度は同プロジェクトの2年目として、スケールアップ戦略を本格化する。まず「メガデビュー」の出店期間を従来の7日間から14日間へ延長し、週間ラインアップも4ブランドから6ブランドへ拡大。加えて、同社主力施策である大型販促「メガ割」との連動を強化し、販売効率の最大化を図る。
また、ブランドの成長段階に応じた支援体制を再構築する。初期段階のブランドは「メガデビュー」での露出を起点とし、次段階として新設する「インキュベーション」フェーズでは、Kビューティーを中心に150ブランドを対象に3カ月間の集中育成を実施。さらに成長ブランド向けには、50ブランド限定の「メガコラボレーション」を展開し、ライブ配信や特別企画を通じた販促強化を図る。
加えて、従来は年間4ブランドを対象としていた重点育成プログラム「メガオシ」を刷新し、26年からは上位50ブランドを選定。グローバルブランドへの成長を視野に入れた支援へと拡充する方針だ。
「2年目に入る今後は、より高い目標を掲げ、ECプラットフォームの枠を超え、グローバルブランドを共に創り上げるパートナーへと進化していきたい。ブランドが日本の消費者と出会い、長く愛されるための多様な接点を創出し、その成長を伴走していきます。本日の受賞が、各ブランドにとって次の飛躍へのスタートとなることを期待しています」(グ社長)
なお同社は、今後のオフライン展開として27年に東京での旗艦店開設も計画しており、オンラインとリアルを融合したブランド育成モデルの構築を進める考えを強調。同社マーケティング本部のキム・ジェドン本部長は「26年下半期から27年上半期にかけて、オフラインの存在感が大きい日本市場において三つのオフライン接点を作る」と説明。そのうちの一つが東京の中心部における旗艦店のオープンで、日本オフライン市場への意気込みを力強く語った。
今後は日本ブランドのモール内出店もさらに推進する考えで、26年夏には日本ブランド向けのイベントを開催する予定だ。★
月刊『国際商業』2026年06月号掲載
























