三つの進化類型に見る研究・技術戦略
日本の化粧品OEMには、「受託産業」からの脱皮が求められている。市場の成熟や消費者ニーズの高度化、製品ライフサイクルの短期化を背景に、OEMの役割そのものが再定義されつつある。安定供給やコスト競争力に加え、処方設計の思想や技術の独自性、中長期の商品提案力が、ブランドホルダーにとって重要な判断軸となった。OEMはもはや単なる製造委託先ではない。「作るだけの存在」から「価値を生み、届けきる存在」への進化が問われているから、OEM各社は研究開発力と生産力の向上にしのぎを削っている。
2025年10月、フランス・カンヌで開催されたIFSCC 2025学術大会において、韓国OEMがBasic Research Award最優秀賞を受賞した。IFSCCは、化粧品研究者にとって世界最高峰の学術舞台である。ここでの評価は、単なる技術力の証明にとどまらず、その企業がどれだけ中長期的に研究へ投資してきたかの結果でもある。OEMであっても、基礎研究で世界的な評価を獲得できる――の事実は、研究を軸にOEMの存在価値を引き上げる可能性を鮮明に示した。
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