王子ホールディングスの2026年3月期第2四半期業績は、売上高が前年同期比0.9%減の9149億8400万円、営業利益55.0%減の167億3100万円、経常利益77.7%減の87億8700万円、親会社株主に帰属する中間純利益は55.0%減の109億2000万円と、売り上げはほぼ横ばい、利益は各段階とも大幅な減益だった。
売り上げは、Walki社の買収・連結子会社化といった増収要因はあったものの、海外でのパルプ市況の悪化や円高による海外子会社の円貨換算差等が影響した。利益面では、海外でのパルプ市況悪化や、原燃料価格・物流費・人件費等のコスト上昇、外貨建債権債務の評価替えによる為替差損の発生等が押し下げた。
セグメントのうち、ウェルネス事業が入る生活産業資材は、売上高が2.7%増の4620億円、営業利益は39.3%減の52億円となった。国内事業は、段ボールおよびウェルネスケアの大人用おむつは価格修正により増収となったが、子ども用おむつが24年9月に国内事業から撤退したことにより、売上高は減収。物流費や人件費等のコストの上昇等により、営業利益も減益となった。海外事業は、サステナブルパッケージング事業におけるWalki社の買収・連結子会社化により、売上高は前年に対し増収となったが、段ボール事業におけるマレーシアでの競争激化等により、営業利益は減益となった。
26年3月期通期業績は、前回公表数値を下方修正。売上高で5億円、営業利益3億円、経常利益2億5000万円、親会社株主に帰属する当期純利益で1億5000万円、それぞれ下振れ。売上高1兆8500億円の横ばい、営業利益33.5%減の450億円、経常利益49.0%減の350億万円、親会社に帰属する当期純利益8.3%増の500億円を見込む。























