日本石鹸洗剤工業会(JSDA)は、2025年10月16日、17日の2日間にわたり東京・千代田区において第15回AOSDAC(アジア・オセアニア石鹸洗剤工業会会議)を主催。JSDAの竹森征之会長(ライオン社長)が「日々の習慣がつくる持続可能な未来:革新と挑戦への第一歩」と題して基調講演を行ったほか、AOSDACメンバーの9カ国・地域(オーストラリア、中国、インド、インドネシア、マレーシア、タイ、フィリピン、台湾、日本)に加え、米国(ACI)、カナダ(CCSPA)、欧州(A.I.S.E.)の各工業会、計12カ国・地域から約160名が参加し、欧米の石鹸洗剤業界の課題や規制について議論した。

冒頭あいさつに立った長谷部佳宏副会長(花王社長)は、「私たちの業界は今、気候変動、資源循環の必要性、消費者意識の変化など、大きな変化の時にあります。このような状況において、アジア・オセアニア地域は、その力強い成長と高まる重要性により、未来を形作る上で一層大きな役割を果たすことになります。今こそ、私たちが力を合わせ、アイデアと経験を共有し、より持続可能な社会のために新しい価値を創造する時です。この機会を活かし、最新の情報を共有し、アジアとオセアニアの石鹸・洗剤業界の未来について共に考えましょう。本日の会議が、あらゆる地域の人々のより健康的で衛生的な生活、そして私たちの業界の将来の成長を促進する一助となることを願っております」と語った。

続いて経済産業省製造産業局の畑田浩之審議官(技術・高度人材戦略担当参事官)が祝辞を述べたのち、JSDA髙岡弘光専務理事の講演を皮切りに、各地域の担当者が登壇し、議論を深めた。

なお次回のAOSDAC2027は台湾石鹸洗剤工業会がホストとなり開催する予定だ。