キリンホールディングスは2025年9月9日に、電気の力で減塩食品の塩味やうま味を増強する減塩サポート食器「エレキソルト カップ(ES-B001)」と「エレキソルト スプーン(ES-S002)」を発売。これに合わせ同日、「新エレキソルト」発表会を東京・半蔵門において開催した。なお、24年5月に数量限定で発売した「エレキソルト スプーン(ES-S001)」は販売終了。
キリンホールディングスヘルスケアサイエンス事業本部の吉村透留本部長がヘルスサイエンス事業の目指す姿、同事業の成長戦略における新規事業開発での新たな健康価値創出、それに向けた組織作りなどについて説明した。
その後の新商品紹介ではキリンホールディングスヘルスサイエンス事業部新規事業グループの佐藤愛氏、同商品の開発に携わったヤーマン開発本部開発企画部の小島英明部長が登壇。佐藤氏は、日本において塩分の取りすぎにより引き起こされる高血圧といった健康課題解決に貢献したいとの思いで「エレキソルト」の着想にこぎつけたことを明かした。
ヤーマンの小島部長は、「エレキソルト」に応用された同社の技術や、先端テクノロジーと常識を変えるアイデアで美しくなる夢や驚きを届けたいといったヤーマンの思いを伝えた。
「エレキソルト」は、ヤーマンが培ってきた美容機器技術を応用した減塩サポート食器。その仕組みは、イオンと呼ばれる味の成分の動きをコントロールさせるもので、ヤーマンが20年以上にわたって開発してきた「イオン導入美顔器」の中核技術を採用。「手元電極」と「作用電極」の設計の考え方を踏襲している。これにより、安定した電流による作用と筐体の小型化を実現した。また、特許取得したお風呂で使える防水の光美容器や電動ヘッドスパマシンなどの防水性と電気制御を両立させた高難度の製品開発の経験から、同製品でも高い防水性を実現。これによりスプーン、カップともに食洗機対応を可能にしている。デザインも、美顔器開発においてメインユーザーである女性の視点に立ち、手に取りやすく持ちやすいサイズや軽量設計を追求している知見を活かし、コンパクトかつ直感的な使いやすさをかなえた。家電でなく食器であることを重視したデザインにもこだわっている。