大手消費財メーカーのプロクター・アンド・ギャンブル(以下P&G)は、英ダラム大学およびニューカッスル大学との共同研究により、化学製造分野における脱炭素技術の導入を支援する新たなフレームワークを開発した。18カ月にわたるこのプロジェクトは、英国の公的な研究支援機関であるUKリサーチアンドイノベーション(以下UKRI)およびP&Gの出資により実現。消費財メーカーとそのサプライチェーンが、温室効果ガス(GHG)の排出量削減に向けた取り組みを加速させることを目的とする。米国を本社とするP&Gだが、1950年代のニューカッスルにR&D施設を設立して以来、北イングランドで産官学協働での研究開発を行ってきた歴史を持つ。

このフレームワークは、ライフサイクルアセスメント(LCA)、テクノエコノミックスアナリシス(TEA)および政策分析を組み合わせたプログラムとなっている。LCAとは、製品やサービスが「原材料の採取」から「製造」「使用」「廃棄」までの全過程から、環境への影響を定量的に評価する手法。TEAは、ある技術やシステムの経済性を技術的側面とあわせて評価する分析手法だ。

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