ましま・たかひろ●「アフロート」グループでトップスタイリストに上り詰めた後、2021年4月、最速最年少でプロデューサー兼業務執行役員に就任。22年5月、HRK社代表取締役就任。23年には3年連続で政府公認美容師のガイドブック「KAMI CHARISMA」にてーつ星を受賞。
さまざまな美容コンテスト審査員、専門学校での講師、他業界とのコラボレーション、チャリティー活動など、スタイリストとしても経営者としても活躍は多岐にわたる。
ほうらい・たける●「アフロート」入社後、スタイリストとして実力を発揮した後、2022年1月に店舗マネージャーに昇進。同年5月、間嶋代表取締役と共にHRK社の代表取締役に就任。
特に韓国スタイルのスペシャリストとして高い評価を得ており、25年2月のルベル「id 2024」では「サロンスタイル」部門で金賞を受賞。サロンワークの傍ら、韓国特化型美容師として全国でセミナー講師を務める、韓国の大手化粧品メーカーとのコラボレーションなどさまざまな活動を行う。
美容師の新たな可能性を切り開く。それがAMA TOKYOの原点だ。同サロンは、大手ヘアサロン「AFLOAT」グループでスタイリストとして活躍していた間嶋崇裕氏と、蓬莱健氏が共同代表を務めるHRK社が2022年10月に立ち上げた。1号店の表参道店は軌道に乗り、月1000万規模の売り上げを達成。25年1月には池袋店をオープンし、同年6月には3店舗目の出店を予定。スタッフは年内に60人体制にする予定で、事業規模は着実に拡大している。店舗以外に美容業界でさまざまなチャレンジを続けるAMA TOKYOの展望と強さの根源について、間嶋CEOと蓬莱CEOに話を聞いた。
ビジョンを形にするために挑み続ける
間嶋 独立のきっかけは、美容師の働き方を変える、組織の枠を超えた新たな働き方と経営モデルを実現したいという強い思いでした。「アフロート」でトップスタイリストになり、その後役員として教育体制の確立や収益改善に尽力し、多くの成果とやりがいを得ましたが、既存の雇用形態だけではプレイヤーとしての限界があるという現実に直面したんです。それぞれがもっと柔軟な働き方や収入の仕組みがあれば、美容師の未来は大きく変わるはず、という確信の下、自ら新たなサロンを立ち上げることを決断し、当時アフロートで店舗マネージャーをしていた蓬莱とともに独立しました。具体的には、社員雇用と、業務委託契約と、面貸し。この三つの雇用形態を選択できる場所があれば、美容師それぞれが自分の状況に合わせて、目指すだけの売り上げをつくることができて、離職もなくなるのではないかと考えました。現状、まだ面貸しの体制が整っていないのですが、表参道と池袋の2店舗で、社員雇用と業務委託契約とを合わせて40人ほどのスタッフが働いています。順調に売り上げ目安もクリアできており、6月には新店舗を出店したいと考えています。
蓬莱 現在AMA TOKYOのサロンとしての強みは、韓国スタイルを取り入れた最新トレンドの創造・発信です。ファッションやトレンドをただ取り入れるだけでなく、韓国サロンの技術やデザインを研究し、サロンの強みとして確立できている。国内美容サロンメーカーとの連携では、韓国の巻き髪などのスタイリング法を取り入れた最新スタイルに合わせた商品開発なども行っていますし、韓国の化粧品ブランドやスタイリング製品の開発元と連携し、サロン専売商品を展開。さらに韓国アイドルとのビデオ通話が当たるといったキャンペーンも、大手小売店と並び、美容サロンとして唯一の参画を行えています。また、実際に韓国のサロンへ足を運び、ソウルのトップサロンなど現地の美容師や経営者とも交流があります。このつながりを生かして、現地のカットやスタイリング技術を、日本人向けにアレンジしつつも、韓国らしさを残す、といった手法を確立し、これはAMA TOKYOの武器になっています。
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