GO TODAY SHAiRE SALON
代表取締役 大庭 邦彦(おおば・くにひこ)

1976年10月生まれ。2003年、LIFULL(旧next)入社。07年、ヘアサロン検索サイト「美美美コム」をローンチし、国内業界第2位の規模まで拡大。その後、14年に楽天グループに売却。17年、株式会社GO TODAY SHAiRE SALONを設立し、代表取締役に就任24年、美容師向け出店サービス「Salon Start」を開始。

ヘアサロンの業態が多様化している。カットからヘアデザインまで一気通貫で施術を提供してきたこれまでのヘアサロンの一部の施術に特化したカラー専門店、美容師にサービスを委託する業務委託サロン、フリーランス美容師に施術サービスを提供する場を共有するシェアサロンといった新たなかたちのヘアサロンが存在感を高めている。事業運営の面でも従来の教育型サロンとは異なる。新連載「ヘアサロン経営の新境地」を始めるのはそうした理由だ。第1回に登場してもらったのは、近年注目されるシェアサロンの展開・運営に特化した「GO TODAY SHAiRE SALON(シェアサロン)」の大庭邦彦代表。デジタルテクノロジーを取り入れることでシェアサロンの新しい形を示している。同社は間違いなくフリーランス美容師の活躍の場を広げている。

GO TODAY シェアサロン
●店舗数:50店
●登録美容師:1000名(2024年10月時点)

デジタル活用で美容師の業務効率向上

2016年10月にGO TODAY シェアサロンを設立したきっかけは、従来の美容師さんの働き方に疑問を持ったからです。専門学校を卒業して美容室に就職。念願の美容師への第一歩を踏み出すわけですが、そこから開店前の早朝や閉店後の夜遅くに練習。就業時間中でも、材料の発注、予約管理など、施術以外の業務も多い。拘束時間が長いにもかかわらず、お給料が低い。それでも頑張って美容師とデビューしても、そこから収入がどんどん上がっていくわけでもない。だから独立するか離職するか、キャリアパスを描く上で選択肢が乏しい。美容師が辞めてしまえば、せっかく自身にあった美容師を見つけたと思っていたお客さまにとっても残念な結果になってしまいます。

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