花王は2025年2月8日、日やけ止め市場4年連続売り上げNo.1ブランド「ビオレUV」の主力「アクアリッチシリーズ」から、初のノンケミカル処方(紫外線吸収剤フリー)の日やけ止め「ビオレUV アクアリッチ ウォータリーホールドクリーム」を発売する。通称「水肌記憶UV」として認知拡大を一気に進める構えだ。

花王によると、社会活動が再び活発化している昨今、日やけ止めの購入率の推移から、生活者の紫外線対策意識は高まる傾向にあるという。花王が日やけ止めを使用する人に行った調査によると、紫外線対策は習慣化しており、48%の人が一年を通して日やけ止めを使用。そして、毎日使用する日やけ止めとして、「肌に負担感のないやさしい使い心地のものを使いたい」というニーズが一層高まっていることも明らかになった。これらを背景に、ノンケミカル処方の日やけ止めに注目が集まっていると判断。「ビオレUV」の主力「アクアリッチシリーズ」から初めてノンケミカル処方の日やけ止めを発売するに至った。

「ビオレUV アクアリッチ ウォータリーホールドクリーム」は、紫外線散乱剤をみずみずしいアクアカプセルで包み込むことで、ウォーターベースに分散させることに成功。SPF50・PA+++の高い紫外線防御効果とすっと肌になじむ気持ちよいつけ心地のノンケミカル処方の日やけ止めを実現した。

べたつきやキシキシした感じもなく、約2兆個のアクアカプセルが、塗り広げると肌の上に厚みのある膜を形成し、夕方まで肌の水分を逃さずにみずみずしさが続く。同時にアルコール、パラベン、着色料無配合。さらに、せっけんで落とせるなど、肌のことを考えたこだわりの処方設計となっているのも特徴。

24年3月から、一部ドラッグストアで先行発売をしたところ「みずみずしい使い心地」「濃厚なテクスチャーなのに、つけた後はべたつかない」「夏以外にも、年中使いたい」「塗り広げると肌にすぐになじんで、白浮きが気にならない」など、購入客から好評を得た。2月8日の発売以降は、この消費者の声を使ったプロモーションを展開する予定。「ビオレUV」は攻勢に打って出る。

ノンケミカルは市場の10%程度だが、これからの需要増を見越して先手を打つ

月刊『国際商業』2025年02月号掲載