先進国最低レベルの睡眠不足国家日本
スリープテック市場が熱い。矢野経済研究所の調査によると、2019年に約24億円だった市場規模は23年に100億円を突破。26年には175億円に達する見込みである。スリープテックとは「Sleep(睡眠)」と「Technology(技術)」を合わせた造語。AIなどの先端技術を使って生体活動データを収集。睡眠状態を分析してその改善を目指すデバイスや商品、サービスを指すものだ。
市場拡大の背景には、日本人の睡眠状態が最悪な状況であることが明らかになり、その認知が広がっていることが大きく影響している。例えば、経済協力開発機構(OECD)が21年に発表したデータによると、先進国を中心とした世界33カ国のうち、日本は最も平均睡眠時間が短い。1日当たり7時間22分で、最も睡眠時間が長かった米国よりも約1時間半も短かった。
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