消費需要の多様化がトレンドに
中国において子ども用スキンケア商品は「嬰童護膚品」と呼ばれており、具体的にはベビー（0〜3歳、満3歳を含む）と子ども（3〜12歳、満12歳を含む）の肌の特性に基づいて作られたスキンケア商品を指す。現在、中国の出生率は低下しているものの、子ども人口の基数が大きいことに加え、「90後（1990年以降生まれの人）」「95後」に代表される新しい世代の親が、科学的な育児に強い関心を持ち、子どものスキンケアに対する需要も細分化、多様化しており、この市場には依然として大きく成長する可能性が与えられている。
市場調査会社「艾瑞諮詢」が昨年9月に発表した「中国子ども用スキンケア業界の市場規模および予測（2017〜27年）」によると、21年の中国の子ども用スキンケア市場の規模は前年比15.2%増の142億3000万元となった。コロナ禍の影響を受けて同市場の成長は22年に大幅に減速したが、アフターコロナへの転換に伴う経済の回復から、23年の市場規模は前年比14.6%増の157億3000万元、25年には8.7%増の187億5000万元に達すると予測されている。
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