化粧品のイベント、しかもわずか5日間で1万人を集めるのは簡単なことではない。伊勢半の眉メイク専門ブランド「ヘビーローテーション」は8月8〜12日、ZeroBase表参道(東京都港区)でイベントを開催。売上トップの眉マスカラ「カラーリングアイブロウ」のリニューアルを記念したもので、来場者数は想定の5000人の2倍。文字通り、大盛況となった。

新作の「カラーリングアイブロウEX」は8月8日に発売。全10色で、価格は924円である。08年のブランド誕生から初の全面刷新で、ふんわりとした自眉級の仕上がりと美しい発色が自慢ポイント。眉毛1本1本を隠し、黒眉を残さない。それが美しい発色を生み出す。ブラシは従来品よりも地肌に付き難い。コントロールしやすいことも、新商品で話題になるだろう。

「ふんわり感と高発色の両立は難しい。150本の試作品を作り、ようやく完成した。ヘビーローテーションは売り上げナンバーワンのポジションを維持していますが、競争が激しいのも事実です。競合が追い付けないように、より盤石な地位を築こうと考え、全面リニューアルに挑みました」(伊勢半コミュニケーション本部広報宣伝部広報課の日下部かおり氏)

イベントでは、全10色の眉マスカラを自由に試せるタッチアップブースや商品ミニサイズをプレゼント。男性の来場者は、眉マスカラに興味はあるが、使い方や色の選び方が分からない、という声が多かった。そこでスタッフが使用方法や色選びのポイント、おすすめカラーなどをアドバイスしたという。

さらに雑誌「Smart」とタイアップしたスペシャルコンテンツ、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのメンバー長谷川慎、神谷健太のサイン入り等身大アクリルスタンドやムービーをはじめ、商品や二人のオフショットチェキが当たる抽選会も実施。商品の話題性だけでなく、コアなファンを持つ芸能人を巧みに使う手法は、伊勢半ならではのノウハウだ。

眉メイク専門ブランド「ヘビーローテーション」の競争力は盤石である。

月刊『国際商業』2024年10月号掲載