ファンケルの2025年3月期第1四半期業績は、売上高が前年同期比4.1%減の260億42oo万円、営業利益18.1%減の26億2100万円、経常利益18.5%減の27億1100万円、親会社株主に帰属する四半期純利益23.6%減の16億7300万円と減収減益となった。

セグメント別にみると、化粧品関連事業の売上高は、2.1%減の150億7000万円となった。ファンケル化粧品は、基礎スキンケア「トイロ〈医薬部外品〉」や「マイルドクレンジングオイル〈ブラック&スムース〉つめかえ用」を発売したものの、一部製品において前第4四半期連結会計期間に需要が前倒しになったことなどにより4.2%減の106億7900万円。アテニア化粧品は、主力の「スキンクリアクレンズオイル」が好調に推移したことなどにより5.9%増の41億1100万円。boscia(ボウシャ)は46.0%減の8100万円と苦戦した。

チャネル別では、通信販売は8.7%増の88億4600万円、店舗販売は20.9%減の26億4500万円、卸販売他は5.0%増の26億2600万円、海外は32.1%減の9億5200万円となった。営業利益は、減収となったことに加え、販売促進費等の費用が増加したことなどにより、9.0%減の19億4000万円となった。

栄養補助食品関連事業の売上高は8.9%減の94億1400万円。製品面では、「年代別サプリメント」などが堅調だったものの、他社の紅麹問題による影響により、生活習慣対策サプリメントなどが振るわず、減収となった。販売チャネル別にみると、通信販売は11.6%減の40億7800万円、店舗販売は0.3%減の18億33oo万円、卸販売他は9.8%減の27億5700万円、海外は9.4%減の7億4500万円となった。営業利益は、広告宣伝費等において効果的な経費の使用に努めたものの、減収により売上総利益が減少したことなどにより、34.3%減の9億8600万円となった。

25年3月期通期の業績予想は売上高6.9%増の1185億円、営業利益15.3%増の145億円、経常利益12.0%増の145億円、親会社株主に帰属する当期純利益13.2%増の100億円と前回数値を据え置いた。