日本化粧品工業会は7月23日、第2回定時総会を都内で開催。2023年度日本化粧品工業会事業報告及び収支決算に関する件、2024年度日本化粧品工業会事業計画案及び予算案が示された。

2023年度日本化粧品工業会事業報告では、粧工会ビジョン2030および推進戦略が定時総会で承認され、常任理事会において横断的な調整・進捗管理を図りつつ、担当委員会を中心にビジョンを実現するためロードマップに基づく諸事業を開始したことを報告。また、国際委員会を中心に関係省庁、関係団体等との緊密な連携協力のもと、国際的規制協力の推進、各国・地域における課題の解決、会員への海外規制に関する情報提供について国際事業を実施した。

総会の冒頭、あいさつに立った魚谷雅彦会長(資生堂会長CEO)は、「化粧品産業はコロナ下の厳しい試練を経て、現在回復が進みつつある。しかしながら、2019年以前には完全には回復していない環境下にあり、さらに回復の歩みを確実なものとし、成長軌道に乗せていくことが肝要。日本化粧品工業会においては昨年4月の発足以来、新たな体制のもとで、化粧品産業が直面するさまざまな課題に取り組んできた。今年度も粧工会ビジョン2030の目標である、世界で存在感があり、消費者から信頼される化粧品産業の実現を目指しこれまで以上に積極的に活動を進めていく。日本化粧品工業会の基本の方針は会員企業の皆さまのさまざまなご意見、ご要望に真摯に向き合いながら活動をしていくこと。粧工会の運営について是非みなさまの忌憚のないご意見を今後もいただきたいとお願い申し上げます」と語った。

魚谷雅彦会長(資生堂会長CEO)

月刊『国際商業』2024年09月号掲載