著作者:jcomp/出典:Freepik

最近ビューティー製品のラベルに、「ウォーターレス」という言葉を見かけるようになった。肌の手入れといえば、まずきれいな水をふんだんに使って顔を洗うことからというのが定番ではないだろうか。調べてみると、「ウォーターレス」(水を使わない)とは洗顔をしない美容法ではなく、「水を混ぜずに作った製品」を意味していた。

化粧品に含まれる水には、有効成分を溶かして肌に浸透しやすくする、ボリュームを増やして利益率を高くするなどの意味がある。しかし、水はそのままでは菌が繁殖して品質を劣化させることもあるため、保存料や防腐剤などの添加物も加えなくてはいけない。ヘルシーおよびエコ志向が強い人たちの間では、飲食物から皮膚につけるものまで「人工的に生成された添加物」をできるだけ避けよう、という傾向が顕著に強くなっている。添加物が少ないか全く使われていないウォーターレス製品はこうした層に訴求力が高い。シャンプーからスキンケアまで、水を加えた普通のものよりもずっと高価だが、日常的にオーガニック食品を購入するような平均より収入の高い中流層には、十分受け入れられるようだ。

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