ファブレスメーカーなどの新規顧客の獲得が進む

――2023年5月にコロナが5類に移行し、大きく人流も動き始めています。

新井 当社の受注状況は22年度下期から回復の兆しが見られ、5類に移行してからはさらに加速し、化粧品事業は好調に推移しています。特にOEMの柱であるUVカットスプレーはコロナ前の水準までに回復。国内も海外向けも順調に伸びています。提案型のODMに関しても営業企画グループと研究開発部門のR&D戦略室の連携を図ったことで、新規案件を積極的に提案する取り組みが徐々に成果として現れてきていると実感。新しいお客さまの獲得など好結果につながり始めていると、手応えを感じています。これまで当社は強みであるエアゾール製品や危険物などを入り口にした商談が中心でしたが、高価格帯のヘアケア市場が伸びている状況を見て、ファブレスのお客さまに高機能シャンプーとトリートメントの処方開発を提案しました。それが受注につながるという新規顧客開拓が進んでおり、業績全体の伸びを後押ししています。エアゾール以外の剤型でも注文が確実に増えているので、24年3月には茨城の化粧品専用工場に危険物ボトル充塡ラインを追加。さらに同年10月にはパウチ充塡ラインの増設を計画しています。その後もチューブやジャーなどの他剤型の充塡ラインについても増設を進め、生産体制の充実を図っていきたいと考えています。

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