謹んで、新年のご挨拶を申し上げます。

先ずは、このたびの能登半島地震により犠牲になられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された皆さま及びそのご家族の方々に心よりお見舞い申し上げます。被災された地域の皆さまの安全と、一日も早い被災地の復旧をお祈りいたします。

社員みんなが揃い、年頭の挨拶ができることが当たり前でないことを身にしみて感じた年明けでありました。

昨年は、新型コロナウイルスの行動制限が緩和され、コロナ禍以前の日常が戻りつつあるとともに、リモートワークなどデジタル化が進み、根付いた新しい生活様式の中で社会活動を行うことができました。

一方で、物価高騰や急激に変動する為替や終わりが見えないロシアによるウクライナ侵攻に加え、パレスチナ・イスラエル紛争が勃発するなど激動する世界情勢に不安を抱く1年でもありました。

「違いをつなげる」

クラシエグループは、昨年10月に事業会社3社を経営統合し、「クラシエ株式会社」として新たなスタートを切りました。そして、今年を「綜合化元年」と位置づけ、2024年の方針はクラシエの基本戦略である「違いをつなげる」としました。

今までは、グループ会社内でそれぞれの文化や独自の視点を持ち、製品を展開し、各事業が個々で成長してきましたが、今後は異なる事業間を繋げ、化学変化を起こすことで新しい価値が生まれるものと期待しています。

私自身も異業種の方と積極的に交流の機会を設け新たな気づきや刺激をもらっています。皆さんも社内外問わずさまざまな人とコミュニケーションをとり、自己研鑽や仕事に生かしていってほしいと思います。

「現状打破と未来志向で「できないこと」に挑戦する。」

また、今年の方針「違いをつなげる」を意識し、社員一人ひとりが自主的に行動を起こしてほしいと考えています。「違いをつなげる」ためには、現状を打破し未来を見据え、あえて“出来ない”と感じることに挑戦していくことが重要です。

私たちを取り巻く環境は依然厳しく先の見えない状況ではありますが、そのような状況下では、常に変化し続ける会社こそが成長していくものです。

「世界を夢中にする100年企業」に向かって、2024年度を飛躍の年とするために、変化を恐れず、楽しみ、挑戦する、新たなクラシエを全員で作っていきましょう。

岩倉昌弘(クラシエ代表取締役社長 )