ロート製薬の2024年3月期第2四半期業績は、売上高は前年同期比15.9%増の1278億6900万円、営業利益28.9%増の209億6600万円、経常利益26.2%増の226億7800万円、親会社株主に帰属する四半期当期純利益25.8%増の165億9400万円と大幅増収増益となった。売り上げでは、国内外における生活者のニーズに合った商品提案が奏功したことなどにより増収、利益面では大幅な増収となったことに加え、原価率の改善や販売費及び一般管理費の効率的活用に努めた結果、大幅な増益となった。

セグメント業績では、日本は売上高16.5%増の764億1100万円と大幅増収。酵素洗顔が好調の「メラノCC」や「肌ラボ」、サプリメントの「ロートV5」が引き続き好調に推移した。マスク着用習慣により伸び悩んでいたリップクリームも回復傾向に転じている。セグメント利益は大幅な増収と原価率の改善により26.9%増の132億3300万円と大幅な増益となった。

アメリカの売上高は14.6%増の87億6500万円と大幅な増収だった。医療用消毒薬等を製造・販売するハイドロックス・ラボラトリーズ社が引き続き好調に推移し、増収に大きく貢献した。セグメント利益は、大幅な増収と原価率の改善により487.3%増の5億6400万円と大幅増益。

ヨーロッパの売上高は、主力の消炎鎮痛剤が引き続き好調に推移したことに加え、「HadalaboTokyo」は英国、東欧および中東主要国で好調に推移したことなどにより、13.1%増70億4700万円と大幅増、セグメント利益は47.8%増の8億8100万円と大幅増益だった。

アジアの売上高は、香港、マレーシア、台湾が高成長を持続し、中国がコロナ禍から回復傾向となり売上を牽引したことなどにより、15.3%増の342億2300万円と大幅増収。セグメント利益は17.8%増の58億4700万円と大幅増益だった。

24年3月期業績は、売上高70億円、営業利益15億円、経常利益20億円、親会社株主に帰属する当期純利益15億円、それぞれ上方修正。売上高13.1%増の2700億円、営業利益13.4%増の385億円、経常利益12.5%増の400億円、親会社株主に帰属する当期純利益9.9%増の290億円を予想する。