フランスの化粧品業界で量り売りが始まったのは2020年から。大手ではクラランス、ロクシタン、薬局で赤ちゃん用スキンケア商品を販売する「エクスパンシアンス(Expanscience)」などだった。その後、量り売りは中小メーカーにも広がり、いまではデパートにスタートアップの量り売りブランドが入るほどになった。

化粧品業界団体「コスメティック・ヴァレー」は、リサイクルやこうした量り売りの取り組みを「セーフティ会議」で伝えていたが、今年から「環境とセーフティ会議」と名称を変更し、より環境にフォーカスし始めた。今年の会議は、7月4日、パリの北西ノルマンディー地方の小さな町で開催された。ノルマンディーには化粧品関連企業が250社あり、全社の年間総売り上げは70億ユーロ(約1兆920億円)に上る。化粧品業界は8000人の雇用を抱える重要な産業だ。

リデュース、リユース、リサイクルをテーマにした会議には、オンライン参加者を含め、200名が参加した。参加者のほとんどが化粧品関連企業のCSR(企業の社会的責任)責任者だった。

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