長期化するロシアのウクライナ侵攻には、英国も深刻な影響を受けている。攻撃の開始時から英国政府はウクライナ支持を表明し、大量の兵器提供を行ってきた。6月初めにはロシアからの脅しにもめげず、首都キーウへ長距離ミサイルを送ることを決定している。英国には今回の侵攻前から3万2000人のウクライナ人が住んでおり(2020年統計局調べ)、彼らが祖国にいる家族や友人の脱出を助けている。5月末現在、6万人のウクライナ避難民が英国に逃れホスト家庭などに滞在中だ。すでに12万近い特別ビザが発行され、受け入れ先として10万世帯以上が名乗りをあげ、慈善団体によるマッチング手続きへと進んでいる。

英国は欧州ほどロシアにエネルギー依存していない。年間国内供給量の4%弱に当たるガスを輸入している程度だ。しかし、国際的な原油とガスの価格上昇とそれがもたらすチェーンリアクションに深刻な打撃を受けていることに変わりはない。ガソリンから食料品まで全てが侵攻開始以来5~40%も値上がりし、光熱費に至ってはエネルギー業者が課金できる上限が4月から前年の倍になり、この秋からはさらにその倍額と跳ね上がる見込みだ。そんな中でも、個人、企業ともにできるだけのウクライナへの支援を行っている。ビューティー業界も例外ではない。

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