強靭な気概で難局を乗り越える
2022年、香港系ドラッグストアチェーン「ワトソンズ」は中国市場で多くの厳しい局面に遭遇し、繰り返すコロナ感染拡大による影響で多くの店舗が一時的に営業を停止せざるを得なくなった。上半期だけで臨時休業となった店舗は590店に達したが、年末のコロナ規制緩和後、全国的にコロナ感染者が急増したため、臨時休業の店舗数は最終的に1000店を超えたという。
ワトソンズの親会社であるCKハチソン・ホールディングスが発表した22年通期決算報告書によると、ワトソンズの中国市場での売上高は前年同期比23%減の154億4200万元で、EBITDA(税引前利益に支払利息と減価償却費を加えて算出される利益)は59%減の9億5700万元となったほか、店舗数も18.3%減(343店減)の3836店となっている[グラフ参照]。店舗売上高は前年比で大幅に落ち込んだものの、ワトソンズはネット販売の拡大で来店者数の減少をある程度補い、売上高に占めるネット販売の割合は21年の27%から22年には40%へ上昇したという。
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