オムニチャネル構築で競争優位を確立

ここ数年、コロナ禍による経済の失速、消費者の購買行動の変化、新興化粧品専門店チェーンの登場など、激しい環境変化が見られる中国市場に直面し、フランス系化粧品専門店であるセフォラは、DXを主軸に経営改革に注力し、市場開拓を進めている。2021年1~11月の中国での新規出店数38店に達し、同年のセフォラの中国での売上高は前年比17.41%増の108億7700万元となったことも注目を集めている。

今春以降、中国各地でのコロナ感染再拡大は、セフォラにも大きな打撃を与え、一時は同社の15~25%の中国店舗が営業停止を余儀なくされた。しかしセフォラは逆境に挫けず、5月初めから全店で「ネット注文+実店舗配送」を実施し、即時配送プラットフォーム「美団閃購」との協力により、最短30分でセフォラ店舗の化粧品を顧客の家まで配送するサービスの提供を開始した。6月3日現在、上海の35店舗はすべて営業回復し、そして業績回復のための努力を続けている。

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