美容業界の人手不足が注目されて久しい。そこに大きな課題を感じる美容サロンは待遇面や多様な働き方の整備に本格的に取り組んでいるものの、全体では進捗しているとは言い難い状況が続いていた。ただ、コロナを経て美容サロンを取り巻く環境は大きく変わった。リアルの良さを改めて実感する機会となったのと同時に、デジタル化による効率化も進み始めている。大きな変化のうねりの中、美容サロンにおける働き方改革はどう進んでいくのか。今回、ホットペッパービューティーアカデミーが実施した調査からは新たな可能性を見いだすことができそうだ。

サロン従事者の離職率は経年で低下傾向

美容業界の労働環境は、長年厳しいととらえられてきましたが、最近は少し状況が変わってきていると感じます。ホットペッパービューティーアカデミーでは、「1年以内の美容師離職率(※1)」「美容師離職率(※2)」「休眠美容師率(※3)」の三つの指標で、経年でデータを集積していますが、2019年からそれぞれのスコアが低下しています。ここ最近、美容業界においては、結婚や出産などライフステージが変わっても女性が働きやすい環境づくり、教育制度の充実によるアシスタントのスタイリストデビュー促進、福利厚生の充実など、労働環境整備が進んでいます。こうしたことが背景になって、この5年で離職率の低下が進んでいるのではないかと考えられます。

この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。

ログイン