コロナ禍で外出時のマスク着用が常態化。髪に対するニーズが高まっている。マスクで顔の半分が隠れ、メイクをする部位が限られていることから、目元周りのメイクが重視されているほか、髪で美容を楽しむ女性が若い世代を中心に増えている。また、若い頃に“茶髪”など髪色を楽しんだ美容感度の高い世代が白髪に悩む年代に突入。彼女たちへの白髪対策も新たなニーズを掘り起こせそうだ。髪に対する美容ニーズが多様化し、高まりを見せている中で、美容室の提案の幅が広がりつつあるといえる。

印象変化に即効性がある「髪型」に対するニーズが高まり

新型コロナウイルス感染が拡大した以降に実施した調査の中で、女性が「改善・維持のためにお金・時間を使いたいと思っている部位」について聞いたところ、1位は「髪型」で59.5%、2位は「顔の肌質」で57.9%、3位は「髪質」で52.8%、4位が「体型(全体のバランス)」で50.7%、5位が「体臭・口臭」で48.6%と続きます。

「髪型」がトップに来ている背景を探ると、カットすれば1回の施術で見た目を大きく変えることができ、短期に見て分かる結果が出せるという点で効率のいい美容手段と捉えられ、お金をかける価値があると考えられている方が多いのではないかと感じます。

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