2023年5月22日、日本OTC医薬品協会(JSMI、会長:杉本雅史ロート製薬社長)と日本セルフケア推進協議会(JSPA、代表理事:三輪芳弘興和社長)が記者会見を別々に開いた。JSMIは、大正製薬など国内OTCメーカーが所属し、OTCの使用を軸としたセルフメディケーションの拡大・推進を図る業界団体。一方のJSPAは、生活者の健康全般の中でOTCはその手段の一つとの視点から関連分野の組織や自治体と連携して個人の健康活動推進を目指す業界団体だ。


日本OTC医薬品協会(左)と日本セルフケア推進協議会(右)が5月22日に記者会見を別々に行っている

両団体の活動目的は、セルフメディケーション、セルフケアの推進で一致している。それもそのはずで、JSPAはもともとJSMIに加盟していた興和の三輪氏が発起人だ。19年に発足し、21年に一般社団法人となった。発足時、興和はJSMIの会員だったが、「度々理事会決議に反し、また理事会決議を否定する行動をとり、さらには、日本OTC医薬品協会の業務遂行に支障を生じさせた」(プレスリリースから抜粋)ことを理由に21年10月に除名処分となっている。そうした経緯もあって医薬品業界の関係者は「JSPAは、JSMI憎しの一念でしか活動していない」と手厳しい評価を下す。

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