東洋新薬は、韓国のINNERBOTTLEと契約を締結。サステナブル化粧品ボトルの日本独占提供を開始した。INNERBOTTLE社は、2018年に設立された環境配慮型容器の開発を行っている企業だ。

今回展開するボトルは、アウターボトルの中に化粧品内容物を入れた伸縮性のあるインナーボトルを入れる仕様となっており、化粧品の残留物や酸化を最小限に抑える設計となっている。またインナーボトルは取り換えが可能であること、さらにアウターボトルは、一般的なプラスチックだけではなく、紙やガラス、アルミニウム、生分解性樹脂、バイオマス樹脂などさまざまな材質に対応することが可能で、SDGs対応パッケージの商品開発の実現を目指す。

同ボトルの特徴は大きく三つ。一つは最後の1滴まで使用できる特別設計になっていること。インナーボトルは弾力性の高い材質を採用しているため、化粧品を使う度に少しずつインナーボトルが収縮し、最終的にはほとんど残らない状態まで(図2.左ボトル参照)縮む設計。使用中の酸化も防ぎ、最後の1滴まで使用することが可能だ。

図2

もう一つはインナーボトルの取り換えることでさまざまなパッケージでの商品開発が可能であること。インナーボトルは使用後に取り換え可能な仕様となっており、アウターボトルは洗浄することなく常に清潔な状態に保たれ、繰り返し利用が可能。またインナーボトル中の化粧品がアウターボトルに触れることがないため、内容物の種類に関係なく、アウターボトルの素材としてプラスチック、紙、ガラス、アルミニウム、生分解性ボトルに加えバイオマス樹脂など幅広いサステナブルな素材の選択も可能となる。

さらに世界初の医薬部外品開発にもつなげられる。日本において同ボトルを提供できるのは東洋新薬のみ。同社の強みである医薬部外品を同ボトルで設計することで、世界初の商品開発も可能となる。

東洋新薬は今後も化粧品・健康食品のODEM(ODM&OEM)メーカーとして、環境への配慮・持続可能な事業運営などの社会貢献に積極的に取り組むとともに、付加価値の高い商品を通して、世界の人々の「健康」と「美」に貢献していく考えだ。