ブランド価値の訴求で優良顧客を集める
化粧は生活を彩る楽しいもの。この生活者の気持ちに寄り添い、ストレスフリーの購買体験の創出にこだわるのがユタカ産業だ。ネジなどの産業機械要素部品の複合加工メーカーとして1952年に創業。部品の結合技術を応用し、96年に化粧品売り場事業を立ち上げた。バラエティストアの壁面にあるアクリル製カセット什器において、CAD(コンピューター支援設計)を用いた緻密なスペースマーケティングを他社に先駆けて提案。お客が商品を選び、試しやすいのはもちろんのこと、商品投入が頻繁なセルフ市場において効率的に商品を入れ替えられる同社のカセット什器は今でも重宝されている。そして、これまでの知見を生かし新たに取り組むのが、デジタルサイネージの活用である。
化粧品の情報はネットに溢れている。特にインフルエンサーの商品紹介動画、インスタグラムの投稿は、生活者にとって化粧品を選ぶ情報源になっている。ただ、多様な情報があるがゆえに、自分の肌に適した商品であるのかどうかの判断が難しくなっている。ユタカ産業の野口恵理社長は次のように言う。
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