マンダムは、「VISION2027」実現に向けたMP-13(第13次中期経営計画)経営基本方針において「デジタライゼーションとオープンイノベーションによる新価値創造企業への転換」を掲げ、全社におけるDX推進に取り組んでいる。今回、マーケティング領域におけるDX推進の一環でAIを活用したSNS分析による独自の「トレンド兆し探索ツール」を開発した。

マンダムは企業理念に「人間系企業」を掲げ、人が喜ぶことを思い描き〈想像〉、人に役立つ価値を生み出す〈創造〉ことで生活者へのお役立ちを行うことを使命としている。このお役立ちの質と量の拡大をさらに加速させるため、DXの推進に取り組んでいる。また、近年は生活者の情報収集の方法も変化しており、生活者ウォンツの発見に繋がるようなトレンドの兆しの探索の方法もよりスピーディで効率的に行っていかなければいけない。そこで、マーケティング領域におけるDX推進の取り組みとして、AIを活用した「トレンド兆し探索ツール」の開発に取り組むに至った。

これまでマンダムは「生活者発・生活者着」のマーケティングによる価値提案のため、20歳前後の男性の価値観や情報収集の方法および購買行動の在り方等を常に観察・調査し生活者理解力の向上に努めてきた。そのような中、近年の若者のおしゃれ・身だしなみ行動において、キーとなっているのはインフルエンサーおよびマイクロインフルエンサーであり、彼らの投稿内容等から生活者ウォンツを探る活動を続けている。

本ツールでは、20歳前後の男性に影響力のある注目すべきマイクロインフルエンサーを独自の分析手法でピックアップし、膨大な投稿内容からトレンドの兆しとなる情報を抽出・分析できる。このツールを活用することで彼らが発信するトレンド兆し情報を継続的かつスピーディにキャッチし、マーケティング活動に生かすことが可能となった。

今後は同ツールを活用していくだけではなく、トレンド分析の精度を高めるための機能を充実させる等、ツール自体も進化させていくことでさらなる価値創造に取り組んでいく。