老舗の化粧品メーカー、コージー本舗の業績が好調だ。2021年に発売した指原莉乃プロデュースのメイクブランド「リリミュウ」が大ヒット。益若つばさプロデュースのアイメイクブランド「ドーリーウインク」、メイクブランド「スプリングハート」、二重まぶた化粧品「アイトーク」などの既存ブランドも、前例踏襲から脱却した戦略により売り上げを伸ばしている。同社の22年売上高は、コロナ前の19年比10%以上になっている。同社成長のきっかけは、組織風土の変化である。「新しいやり方をやってみようと、社員の考え方が変わってきた」と語る小林義典社長に話を聞いた。

ターゲットの心をつかむ施策を断続的に実施

――ヒット商品が増えていますが、その要因は何でしょうか。

小林 コロナ禍で発売した「リリミュウ」の効果でしょう。ブランド自体は、昨年対比1.5倍から1.6倍まで成長。最初に発売した「ピックミーアイズグリッター」がバズったことでブランドが認知され、その後も良いタイミングで新商品を発売できました。発売のたびにバズるアイテムがあり、それが既存の商品を引っ張り、ブランド全体が盛り上がっています。やはり指原さんの色やテクスチャーの選定のうまさ、SNSでのPR方法が良かったと思います。また、従来のマス発想の売り方を改め、販売店さまと一緒に売り場をつくれたことも非常に良かった。私どもの商品の魅力や仕掛けを販売店さまと共有することで、仕掛けと連動した売り場の立ち上げなどに結び付いたのです。

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