スリランカ国が破産した。インドの南東に位置する島国で、旧国名はセイロン。こちらの方が馴染みがあるかもしれない。セイロン茶の産地だ。破産の大きな原因は、日本のメディアの報道によると、中国の「債務の罠」だという。中国は多大な資金援助をしたが、スリランカは返済できず、港を99年間も提供するという契約を結んだ。港を抵当にしたということだ。

そうなのだろうか。報道の中には、中国が最大の資金を援助していたとしたものがあったが、事実に反する。債務のうち47%は欧米の国際資本市場からの調達で、利子が通常の2倍、3倍。日本でいえば闇金から借金したようなものだ。次に、アジア開発銀行から13%。日本と中国から、それぞれ10%。そして世界銀行から9%となっている。

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