まもなく米中首脳会談が開かれ、米中貿易協議は、第一段階での合意をするだろう。当初は、11月中旬にチリで開催されるAPECでの首脳会談で合意することになっていたのだが、チリの政情不安で、APECそのものが中止されてしまったので、12月に会談が開かれることになった。本誌が発売されるころには日時、場所が発表されていることと思う。
香港問題などで、12月にもし開かれなければ、アメリカのトランプ大統領は困ったことになる。年が明ければ、中国は春節などがあり、会談実現は3月になってしまう。第一段階の合意とは、中国がアメリカから大量の農産物の輸入をすると約束し、ならばアメリカ側は当面中国からの輸入製品の関税アップはしないことを指すのだが、効果がすぐに出るわけではない。アメリカの農家が潤うようになるには、半年はかかるという。12月に合意すれば、2020年の夏ごろから効果が出る。3月合意だと、秋以降にならないと効果が出ない。
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